こんにちは!
弊社最新カタログvol.21がお手元に届いてますでしょうか?
手に取られた方がまず思うのは、「なぜキリン!?」
・・・ごもっともだと思います。
そうです、弊社カタログ初の動物採用!
しかも「キリン」
でも、、、なぜキリンなのかは、大した意味はありません。
・・・が、弊社の商品開発のやり取りをご紹介させて頂きたいと思います。
5月某日。(営業会議)
Y:「N君、そろそろ新作のネタたのむよ。」
N:「わかりました。」
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6月某日。(営業会議)
Y:「もう6月ですよ〜。N君、頼むよ〜。」
N:「できてます。できてます。」
Y:「ほんとか!」
N:「はい。こんな感じでお願いします。」
Y:「おぉ〜。なかなか難しいよこれ。どういうデザイン?」
N:「なんか、キリンぽい感じでお願いします。」
Y:「キ、キリン!?。キリンねぇ〜。」
N:「・・・。」
Y:「了解。やってみますわ。」
N:「お願いします。」
Y:「ところで、コードネーム(品番)はどうしよかね。」
N:「GFはどうでしょう?」
Y:「GF...Giraffe(キリン)ね。いいんじゃない。GFでいきましょう。」
(・・・でも、色もキリンになるのかぁ???キリンの色ってド派手だよなぁ。)
Y:「ところで、こんな感じのラフで工場に出すんでよろしく。」
N:「了解しました。」
Y:「まず、形だけでも起こしてみます。」
<フィリピンの工場I氏とのやり取り>
早速、I氏に連絡。ラフを見てもらい、いろいろ説明。
長い付き合いなので、大体やりたいことは理解してくれますが、コストの問題では激しいやり取りになる時もあります。
Y:「どう?今回の新作の一部。この柄、わかるかなぁ? キリンをイメージしたものだけど。」
I氏:「わかるけど、このデザインは不規則で、ろくろじゃ無理ですよ。」
Y:「じゃぁ、型のハンコとかローラーなんかでできる?」
I氏:「う〜ん、難しいなぁ。どうしても型が必要になってくると思う。」
Y:「・・・やっぱりねぇ。でも、型だとコストあがるから、なんとかならんかなぁ。」
I氏:「相変わらず無理言うなぁ〜。じゃぁ、型なしで挑戦してみますよ。」
Y:「お願いしま〜す。素敵なのたのむよ。」
I氏:「Noted...(了解。)」
〜1時間後〜
I氏:「こんな感じだけど・・・どう?」
Y:「はやっ!」
I氏:「これならできる。」
Y :「う〜ん。なんとなくはいいんだけど。弱いなぁ。デザインが弱い。もっとはっきりとした柄がほしいです。」
「もっと、メリハリのあるボコボコとした。感じの・・・。」
I氏:「言いたいことはわかりますが、型なしじゃ、難しいですよ。」
Y:「そう?・・・。(もっと頑張ってほしいなぁ。型だとコストが・・・。)」
I氏:「これ以上の強いデザインは型なしでは難しいので、一度簡単な型で作ってみます。」
Y:「そうですね。お願いします。」
〜2日後〜
I氏:「どうですか?この感じ?なかなかいい感じでしょう。」
Y:「おおぉぉぉ!いい感じですね。デザインは大丈夫です。」
I氏:「完成ですか?」
Y:「でも、アクセントがほしいです。例えば、凹んだ部分にスクラッチ(傷)かなんかがほしいです。」
I氏:「了解。」
Y:「でも、気に入ってます。あと少しお願いします。」
I氏:「noted.(笑)」
〜数時間後〜
I氏:「こんな感じはどう?」
Y:「おぉぉぉ!!!サイコー。」
I氏:「これでいいですか?」
Y:「いいと思います。素敵だと思います。他のサイズもお願いします。」
I氏:「了解。」
その後、他のサイズもチェックしていき実際のサンプルを作っていきます。
色に関しても、非常にいろいろ議論を重ねて、最終的な決断をします。
結構、I氏がうんざりするくらいサンプルを起こします。
(さずがに、キリンの色は最終候補まではいきませんでした。)
今回も3色展開を目指していたのですが、どうしても絞り切れなくて、4色でいくことになりました。
(まだ、完成色ではありません。)
なんだか、キリンさんには程遠くなってしまいましたが・・・。
でも、見てください!
素敵な感じに仕上がりました。
そして、これを量産に入り、お客様のお手元へお届けすることになるのです。
<一方社内では。>
Y:「・・・でどう?この感じ。」
N:「うわぁ。いいですね。」
Y:「いいでしょう。いつもよりコストかかっとるよ。」
N:「え!高くなるんですか!?」
Y:「しょうがないでしょう。型で作ったこのクオリティー!」
N:「・・・。」
Y:「何?」
N:「・・・上代はいつもな感じがいいです。」
Y:「え!」
N:「いつもな感じの上代で。」
Y:「いつもな感じの上代で・・・(涙)。」
N:「キリンのイメージは全くないですが、素敵ですね。」
Y:「確かに、キリンではないですね。どっちかというと恐竜の卵のような。見たことないけど。」
N:「ダイナソーですね。」
Y:「ダイナソーです。ディノでいきます。(笑)」
N:「”DINO”ディノですね。(笑)」
こうして今回の新シリーズ”DINO"が完成しました。
結果からみると、キリンなんてまったく関係なくなってしまいましたが、弊社より送られるカートンにはしっかり”GF"のコードで書かれております。
そう、Giraffe(キリン)のGF。
実は弊社商品の品番は企画段階のイメージに由来するものが多いです。
今回のようにイメージからまったく程遠くなってしまうものもの方が多いですが。
機会がありましたら、ちょっと想像して楽しんで下さい。
このように、ほんの少しのアイデアと勢いで商品が企画されていきます。
是非、ご要望ございましたら、お気軽にご連絡下さい。
すぐカタチにします。
DINO series(ディノシリーズ)
素敵でしょう。(笑)